AMED(academy of microscope enhanced dentistry)報告

去る2012/11/16-17, アメリカサンディエゴのホテルデルコロナドにてアメリカのマイクロスコープ学会であるAMEDの第11回総会学術大会が開催された。会場は高級リゾート地にある歴史のある古いホテルで、昔マリリンモンロー主演の映画「お熱いのがお好き」のロケ地であったそうだ。

オープニングはアメリカ審美歯科学会の前会長Dr.Cherilyn Sheetsであった。

てっきり審美の話かと思っていたら、打診時の周波数やエネルギーの減衰を数値化し修復物の2次カリエスや破折を診断するという研究であった。これは2年以内に市場にリリースする予定であるとのことである。またこの装置をインプラント周囲の骨吸収の診断にも応用を試みていた。この装置を使ってデータを収集していた患者さんがお亡くなりになり、その方を解剖してインプラント周囲の骨吸収と事前のデータを付き合わせている作業を行っているとのことであった。研究に対する熱意とまた患者さんの医学に対する貢献度の高さに驚かされた。

続いては,Dr.Murrayによる幹細胞による歯の再生、Dr.M.Nevinsによるgrowth factorの話が続いた。マイクロスコープの学会でも再生医療の波は押し寄せているようであった。

続いて鈴木真名先生によるインプラント周囲組織のリセッションに対する軟組織増生、千先生によるサイナスリフトの講演が続いた。

特にCID-club所属の千先生によるサイナスに対するアプローチの基準を示したプレゼンテーション「microscopy for Maxillary Sinus Approach and Implant Preparation」は、素晴らしい動画とともに会場の注目を受けていた。

翌日は,修復エンドのセッションがメインであったが,その中で2012年のLifetime Achivement受賞者である脳外科医Dr.Peter Janettaの講演が印象的だった。失礼ながら存じ上げない先生だったのだが,脳外科の重鎮の先生のようで,会場全体がDr.Janettaに対するリスペクトの雰囲気に満ちあふれていた。

General session以外にvignettesにおいてCID-clubから上浦先生が「Flap or Flapless in Implant Surgery-The Microscope Advantage」のタイトルで,吉谷が「Hard and Soft tissue Augmentation around Implants」のタイトルで15分のプレゼンテーションを行った。アメリカの若手やブラジル人,その他の日本のプレゼンターを比べて,構成やエビデンス,スライドや動画の質では決して劣ってはいなかったと思われた。やはり今後の課題は英語によるスピーチの能力と思われる。上浦先生のマラソンのスライドはアメリカでも笑いを誘っていた。


今学会はフィジカルミーティングと同時に、会員にはweb上でライブ配信された。また数週間後にはオンデマンドで講演のビデオを視聴できることができる。

興味ある方は是非

http://microscopedentistry.com/

にアクセスしてみてはいかがだろうか



次回は2013.11にフロリダ,オーランドで開催される予定である。

 

会場となったHotel Del Colonad

uid000001_201211301312062d472520.jpgのサムネイル画像

講演中の千先生

uid000001_20121130131359c066b101.jpgのサムネイル画像