私が現在いる大学には、世界中からトップレベルの研究者および臨床家が頻繁に訪れ、著名人の講演を聞く機会に恵まれています。

勝山英明先生にも今年4月AOの前に、ボストンに立ち寄って頂き講演をしていただきました。

アメリカの大学はブランディング化に優れており、大学で講演すること自体がとても栄誉なことになるように大学そのものの価値あるいはブランドというものが確立されています。

そのため、大学は交通費や講演料を払うことをしなくても、著名なスピーカーが感謝状のみで1時間から3時間ほどの講演を依頼することができます。時には、自分から講演したいという申し出があっても、断ることもあるそうです。


ブランディングが成功している別の例としては、ボストン土産にも象徴されています。日本ではあり得ないような大学のロゴTシャツや、100円もしないであろうゴルフボールやノートがロゴが入ることにより5倍以上の値段で、大学の生協だけでなくホテルや空港で売られているのを見ると、そのブランド戦略がよく理解できると思います。

日本の大学もよっぽど大きな総合大学であればそのような戦略をとっているところもありますが、アメリカの大学程ではありません。歯科大学もう少しブランディングに力をいれる必要があるかもしれません。(少なくとも、講演をしたいと思われるような大学になるように)


ちなみに、このような講義は基本的にオープンで誰でも聞くことができるます。そのため学生は多くの著名スピーカーの講演を聞くにつれ耳も目も肥えていきます。
反応もシビアで、最初の15分で面白くないと思ったら、すぐに人が部屋から出て行ったりしてちょっと気の毒になったりすることもあります。
自分も最初の半年は、タダでこんな有名人の講義を!と目を輝かせていましたが、最近ではすっかり目が肥えてきたのか、講義後にレジデント同士で評価し合うことがrutineになってきました。

このような著名人の講演を聴くことは、逆に学生も将来的に発信する側の立場になるためにはとても良いトレーニングにもなります。

こういった仕組みを日本でも多いに取り入れ、学生が世界レベルの臨床家や研究者をより身近に感じる機会を作れたらと思います。

写真はPRD meetingの翌日にハーバードで講演したブラジルのDr. Coachman.
なんと3時間にわたって、新しいコンサルテーションの形を講演してくれました。非常に興味深く、素晴らしい内容でした。
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